茨城大学デジタルコレクション

コレクション:太田村羽部家文書

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 常陸国久慈郡太田村(現茨城県常陸太田市太田)に居住した有力住民羽部(はぶ)家に伝わる文書である。安永9(1780)年から明治6(1873)年まで全112点が現存している。平成8年(1996)に茨城大学教育学部歴史研究室より同大図書館に移管された。人文学部長谷川伸三教授らによって目録が作成され、茨城大学附属図書館郷士史料目録7『茨城県那珂郡那珂町中崎家文書目録;諸家文書目録』(茨城大学図書館編・発行2002)に「常陸太田市 太田村羽部家文書目録」として収録されている。
 羽部家は太田村で商業・金融を営み、文政期に水戸藩の郷士(25石)になっている。文書のほとんどは田畑・屋敷地などの土地売渡証文で、他に金子借用証文や金子受取証文が若干含まれている。これらの文書からは、在郷商人の金融活動や土地集積の過程を解明することができる。