茨城大学デジタルコレクション

コレクション:黒澤家文書I(黒澤止幾子関係)

ホーム図書館貴重資料 > 黒澤家文書I(黒澤止幾子関係)

データ一式をダウンロードする

 常陸国茨城郡高野村(現茨城県東茨城郡城里町錫高野)に生まれた志士・教育者の黒澤止幾子(黒沢とき、1806-1890)の遺品や、和歌・俳諧の書などの史料。目録の表題件数では、承応3年(1654)から昭和11年(1936)まで392件の史料が現存している。本文書は、古書店から茨城大学図書館が購入したものである。
 黒澤止幾子自身の和歌や止幾子宛の書簡の他、曾孫婿・黒澤峰三郎宛の書簡や文書など、黒澤家に関係する文書によって構成されている。止幾子宛の書簡には、尊王攘夷の運動家で明治維新以降は殖産に努めた同郡孫根村(現茨城県東茨城郡城里町孫根)出身の加藤木畯叟(1815-1893)からのものが10通ほど見られる。なお、黒澤止幾子関係の史料は、他に茨城県立歴史館や桂郷土資料館に日記や書状が保管されている。
 黒澤止幾子は、代々修験者で寺子屋も開いていた黒澤家に生まれた。安政5年(1858)の安政の大獄で水戸前藩主徳川斉昭らが罰せられた際、その無実を訴える長歌を献上するため単身上京した尊王の女性志士として知られている。和歌や俳諧に優れ、半生を寺子屋の師匠として過ごし、明治維新後は日本初の女性教師のひとりとなった。生家は現在城里町の指定史跡となっている。

〔長歌〕(旅路へ行んとする時の長うた)
〔長歌〕(旅路へ行んとする時の長うた)
〔長歌 草稿〕
〔長歌 草稿〕
〔長歌 草稿〕
〔長歌 草稿〕
〔いろは書付〕
〔いろは書付〕
〔漢詩〕
〔漢詩〕
白根山三十五首之歌
白根山三十五首之歌
〔短冊:詠題黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて〕
〔短冊:詠題黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて〕
〔短冊:詠題黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて〕
〔短冊:詠題黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて〕
黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて
黒澤とき子ぬしの贈位を祝ひて
旅中雑記、水戸藩身分証、目付方印鑑
旅中雑記、水戸藩身分証、目付方印鑑
〔千字文(手本)〕(千字文天地…)
〔千字文(手本)〕(千字文天地…)
〔歌稿〕
〔歌稿〕