茨城大学デジタルコレクション

コレクション:中﨑家文書

ホーム図書館貴重資料 > 中﨑家文書

 常陸国那珂郡中岡村(現茨城県那珂市鹿島)で、近世中期以降、代々庄屋を務めた中﨑家から寄贈された近世・近代の村方史料約13,000点である。中﨑家は、近世中期以降、居村の庄屋、周辺村の兼帯庄屋、山横目などの役職を務める家柄で、本文書は近世村落の人口動態を知ることのできる貴重な資料である。
 中﨑家文書は、伝来の経緯から2つの系統に分けられる。一つは茨城大学図書館で保管されてきたもの(中﨑家文書Ⅰ)、もう一つは同大学教育学部で保管され平成4年(1992)に図書館へ移管されたもの(中﨑家文書Ⅱ)である。目録が作成・刊行されているのは前者の全てと、後者のうち御用留等の冊子類の計約3,000点である。目録は2冊刊行されており、1冊目は茨城大学附属図書館郷士史料目録6『茨城県那珂郡那珂町中崎家文書目録』(茨城大学図書館編・発行1998)、2冊目は同目録7『茨城県那珂郡那珂町中崎家文書目録;諸家文書目録』(茨城大学図書館編・発行2002)である。1冊目には、図書館旧蔵分のうち御用留や土地・戸口・年貢関係の村方史料約2,000点が、2冊目には図書館旧蔵分の残りと教育学部旧蔵分のうち御用留等の冊子類22点を含む約1,000点が収録されている。いずれも、茨城大学人文学部長谷川伸三教授らによって整理された。