茨城大学デジタルコレクション

コレクション:佐藤家文書(水戸下市御用留)

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 延宝5年(1677)から文久3年(1863)までの水戸下市(本町)の町年寄佐藤家の町方記録など全39冊。本来、佐藤家に伝来したはずの水戸御用留34冊と水戸藩領外の村方に伝来したはずの御用留5冊(館林藩および日光奉行関係)で構成されている。前者は、茨城大学人文学部河内八郎教授や長谷川伸三教授らにより、同大学附属図書館郷士史料双書1『水戸下市御用留』(茨城大学附属図書館編発行1991-2001)全9冊として翻刻、刊行されている。
 「水戸下市御用留」は、佐藤五右衛門が町年寄や問屋を勤める中で作成された現用記録としてのものと、非現用または控えとして記録したもの2系統に分けられる。内容は、幕府からの通達、町奉行所からの通達や町年寄からの上申、町財政など町政運営に関する記事が記録されている。佐藤家は、18世紀後半以降、水戸下市の町名主や町年寄を務めた七軒町の有力町人である。